|FX MT4|【Parabolic Sar alerts mtf button】

MT4:世界のインジケーター厳選 PICKUP!!
【Parabolic Sar alerts mtf button】

「パラボリック」を激しくカスタマイズできるインジケーター。ワイルダーの「パラボリック」の設定を、「計算の方法」や「SARライン」の表示の仕方など、かなり細かく設定が出来ます。またこのインジケーターはマルチタイムに対応しています。


この記事を読むのに役立つ予備知識・関連記事など

※「J.W.ワイルダー」アメリカで活躍した投資インストラクター。「RSI」などの有名な指標を考案。

Parabolic(パラボリック)

「RSI」を生み出した著名な投資インストラクター「J.W.ワイルダー」が考案した指標。

「parabolic」とは英語で「放物線(状)の」という意味ですが、その名の通りこのインジケーターをチャートにセットすると「相場の波」に合わせた「放物線」が上下に描かれます。

DIEPHO

「相場の勢い」を計算式に取り込み「SAR」と呼ばれる値を作ります。その点が放物線のように表示されることで「相場の波」とその「転換点」が視覚的に分かりやすくなります。

パラボリック(「SAR(Stop And Reverse)」放物線)の特性

1)相場が上昇している間はSARは「ローソク足」の下に表示されます
2)相場が下降している間はSARは「ローソク足」の上に表示されます
3)チャートがSARのラインを超えると、SARの上と下が切り替わります


パラボリックの計算式

SAR =(EP−直近のSAR)×(AF)+(前日のSAR)

※AF=Acceleration Factor:加速因数のデフォルト値は開発者が推奨する「0.02」、最大値0.2の間で設定変更が可能です。終値が値を更新するたびに加算されます。
※EP(Extreme Price:そのSAR(ひとつの放物線)内での最高値(最安値)


基本的な売買戦略

1)SAR(ライン)がチャートより下にある時「強気」、上」にある時は「弱気」と判断
2)上昇SAR(ライン)が、下降「ローソク足」と接触した地点が「売り」ポイント
3)下降SAR(ライン)が、上昇「ローソク足」と接触した地点が「買い」ポイント


◉SARラインと価格の位置で「強気」「弱気」「方向感」を見る


DIEPHO

とまぁ、ここまでが良く聞くパラボリックを使った売買戦略です。が・・・、実際のところどうですか?

まぁ、ご想像の通りこのロジックを単純に実行しても勝てません。相場はそんなに甘いものではないです。

DIEPHO

パラボリックの紹介を見ると、「トレンド相場に強い指標です」という言葉をよく見ますよね。

そうですね、「~相場に強い・弱い」は無責任な最強ワードです。その「~」の部分の認識が一番重要ですからね。それさえ正確にわかるなら「そもそも負けない」ですし。

DIEPHO

そうですよね、でも「パラボリック」が使えないという訳ではありません。他のインジケーター同様「万能ではない」ということです。

何かに「汎用性」「万能性」を期待するのは、間違いです。それぞれの個性・特性を理解して、ツールの一つとして引き出しに持っておくことが大切です。

ロジックには組み合わせて「相性の良いもの」「良くないもの」があります。ポイントは、角度が似たようなものを多用しないこと。「分析は多角的、立体的に」です。

ちなみにこのパラボリックは、計算式こそ複雑ですがその挙動は「移動平均線」である程度再現できたりするんですよね。


◉2本の「EMA」のゴールデンクロス(デッドクロス)の挙動を比べてみる。

※クロスで色が変わる2本のEMA(指数平滑移動平均)に関してはこちらで紹介しています。


つまりは、同じような期間でこの2つを使用することは多角的な視点とは言えません。個人的にメリットは感じませんね。

DIEPHO

「ワイルダー」とか「SAR」「EP」とか言われるとなんか凄そうな気がしてくるんですけど、こう見ると急に熱が冷めてきます。

勿論、全く一緒ではありませんが、「見え方が非常に似ている」ことは確かです。こういった似通ったものを複数使用して、「複数のインジケーターが買いを示唆」、などと不思議なことを言う人がいます…、別に突っ込みませんけどね。

DIEPHO

手厳しいですね、でも確かにそういう人いますね。少し残念な感じです。「動きが同期しやすいインジケーターを併用する意味ってなんでしょう?」。私ならせめて「視点」や「波の大きさ」を変えて使用します。インジケーターのスペースは貴重ですから、無駄なものは入れたくないですよね。

DIEPHO

例えば下図はパラボリックに、期間を少し広げた「2-EMA」とジグザグ系のインジケーターを使ってみたものです。それぞれに別の役割を持たせてみました。

◉下方向トレンドが発生し、中期移動平均線(EMA)の波がデッドクロスしている中の調整波を狙うのは得策か?


「EMAの期間」を長くしたことで、パラボリックとは規模の違う波を追わせているわけですね。同時に「ZIGZAG」は高値・安値の更新を監視、ということですか。どうなんでしょう。私は見づらいです。

DIEPHO

「どうせ使うなら」という視点で作ってます。実は私も見づらいとは思います・・・。

DIEPHO

でも、こうすればビギナーの方でも「大小の波」と共に「ダウ理論のトレンドの転換」がはっきりとわかると思います。この状態でパラボリックが「買いを示唆したとして」ロング(買い)ポジションは持てませんよね?

まぁ、その勇気はないですね。完全に下降トレンドです。

DIEPHO

結局のところ「パラボリック」も「ひとつの波が見やすくなる」程度に考えることが無難なのだと思います。複雑な計算式を取り入れたからそれが「神ツール」になるわけではないですから。「ひとつの視点」として利用できそうなら利用する、そんな気持ちでポケットに忍ばせておきましょう。

DIEPHO

「見やすさ」「気づきやすさ」をサポート。つまるところインジケーターってそういうものですよね。なんだかインジケーターがチャートを動かしているような錯覚を覚えることはありますが、「インジケーターの挙動」は全てチャートが作ったものですからね。



Wingdings フォント 記号コード一覧

「インジケーターの作成・アレンジ」、「パラメーター設定」に使用する「オブジェクト」のコード一覧です。

  32 ! 33 34 # 35 $ 36 % 37 & 38 39 ( 40 ) 41 * 42 + 43 , 44 45 . 46 / 47 0 48 1 49 2 50 3 51 4 52 5 53 6 54 7 55 8 56 9 57 : 58 ; 59 < 60 = 61 > 62 ? 63 @ 64 A 65 B 66 C 67 D 68 E 69 F 70 G 71 H 72 I 73 J 74 K 75 L 76 M 77 N 78 O 79 P 80 Q 81 R 82 S 83 T 84 U 85 V 86 W 87 X 88 Y 89 Z 90 [ 91 \ 92 ] 93 ^ 94 _ 95 ` 96 a 97 b 98 c 99 d 100 e 101 f 102 g 103 h 104 i 105 j 106 k 107 l 108 m 109 n 110 o 111 p 112 q 113 r 114 s 115 t 116 u 117 v 118 w 119 x 120 y 121 z 122 { 123 | 124 } 125 ~ 126  127 128  129 130 ƒ 131 132 133 134 135 ˆ 136 137 Š 138 139 Œ 140  141 Ž 142  143  144 145 146 147 148 149 150 151 ˜ 152 153 š 154 155 œ 156  157 ž 158 Ÿ 159 160 ¡ 161 ¢ 162 £ 163 ¤ 164 ¥ 165 ¦ 166 § 167 ¨ 168 © 169 ª 170 « 171 ¬ 172 173 ® 174 ¯ 175 ° 176 ± 177 ² 178 ³ 179 ´ 180 µ 181 182 · 183 ¸ 184 ¹ 185 º 186 » 187 ¼ 188 ½ 189 ¾ 190 ¿ 191 À 192 Á 193  194 à 195 Ä 196 Å 197 Æ 198 Ç 199 È 200 É 201 Ê 202 Ë 203 Ì 204 Í 205 Î 206 Ï 207 Ð 208 Ñ 209 Ò 210 Ó 211 Ô 212 Õ 213 Ö 214 × 215 Ø 216 Ù 217 Ú 218 Û 219 Ü 220 Ý 221 Þ 222 ß 223 à 224 á 225 â 226 ã 227 ä 228 å 229 æ 230 ç 231 è 232 é 233 ê 234 ë 235 ì 236 í 237 î 238 ï 239 ð 240 ñ 241 ò 242 ó 243 ô 244 õ 245 ö 246 ÷ 247 ø 248 ù 249 ú 250 û 251 ü 252 ý 253 þ 254 ÿ 255

インジケーター詳細・レビュー

応用難易度★3.5以上はビギナーの方にはお勧めしません

DIEPHO

表示カスタマイズ性が少しあるパラボリックです

「表示の仕方に」細かいカスタマイズがあるのは嬉しいですね。「パラボリック」は点が大きくてチャートに設置すると鬱陶しいこと感じることがありますが、これなら線を細くしたり消すことができます。

DIEPHO

そうですね、ほか「SAR」転換での「アラート機能」もついてるみたいです。面白いのは、「パラメーター設定 – SARstartfontcode」で「SAR転換時のサイン(Wingdings フォント)」も変更が出来ることです。



「Wingdings フォント」はインジケーターを自作している人などには同じみのフォントですが、「矢印」や「その他の記号」をコードで指定するものです。このインジケーターは「転換サインの変更」が出来るようです。こだわってますね。


※矢印を「電話(40)」に変えてみました(全く意味はないです。)

DIEPHO

パラボリックの「基本的な使い方」や「計算方法」に関しては上に解説を載せておきますので、良かったら一緒にご覧ください。ついでですが参考までに「winingsフォント」のコード一覧表も載せておきます。

パラメータ/Parameter


インジケーターのパラメーター設定は、チャート上で「右クリック」、「表示中のインジケーター」から変更したいインジケーターを選択して、「パラメーターの入力」から変更することができます。※基本的にはデフォルト設定のままにしておくことをお勧めします。

「Parabolic Sar alerts mtf button」のサマリー/インジケーターをお勧めしたいユーザー(1位~3位)

高評価(☆)&使用メリットが高そうなユーザー

☆転換点お知らせアラートと、ゴチャつきがちなパラボリックの表示をカスタマイズできる
1位:パラボリックユーザー
2位:波を見るのが苦手な初心者の人
3位:相場に張り付いていられない人(アラート機能)

難評価(★)&必要性が高くなさそうなユーザー

★パラボリックでないといけない、という理由は薄い
1位:パラボリック非ユーザー
2位:類似の挙動をするインジケーターユーザー
3位:チャートのゴチャつきが嫌いな人

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インジケーターのインストール手順

1)新しいインジケーターファイルの移行

「MT4」のチャート画面左上のメニュー「ファイル」からデータフォルダを開き、フォルダ「MQL」内のフォルダ「indicators」を開いて、フォルダ内に「ダウンロードしたファイル」をいれる。

2)ナビゲーターの更新

「MT4」のチャート画面左上のメニュー「表示」を選択し、「ナビゲーター」を開くと、現在インストールされているインジケーターが表示されますので、空欄部分を右クリックして更新を押す。

3)インジケーターのセット

「ナビゲーター」内に新しいインジケーターが表示されたら、インストール成功です。あとは通常通り「ナビゲーター」から利用したいインジケーターをチャートにドロップする。

※更に詳しいインストール方法(動画解説有)はこちらをご覧ください。

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