MT4:世界のインジケーター厳選 PICKUP!!
【PivotPointsLines_v1.1 button】
種類と期間を選べるピボットラインを表示。デイリーピボットだけではなく、ウィークリーピボットを指定したり、ラインの表示方法など細かくパラメーターで指定することができます。
この記事を読むのに役立つ予備知識・関連記事など
- 【PIVOT】ピボット
PIVOTとは
投資(投機)の世界における「ピボット」とは、前日(前キャンドル)の「高値、安値、終値」から計算される7本のプライスレベルを決めるテクニカル指標です。
前日の値動きを基に当日の基準値「PP(ピボットポイント)」を設け、そこからの値動き(相場の過熱感)を上限「R1➡R2➡R3」、下限「S1➡S2➡S3」というようにレベル分けします。
本来それぞれのラインは計算式で導き出された目安に過ぎず、強い根拠のあるものではないはずなのですが、この指標に注目するトレーダーが世界中にいる為、各ラインに価格が近づくと値動きが何らかの反応を示すことが多くなります。
その為サポート(レジスタンス)ラインとして考えるトレーダーも多く、そのことがますます「ピボット」を注目させるという循環になっています。
ピボットライン(スタンダード)の計算式
R3「R1+(前日高値-安値)」
R2「PP+(前日高値-安値)」
R1「PP+(PP-前日安値)」
PP「(前日終値+安値+終値)/3」
S1「PP-(前日高値-PP)」
S2「PP-(前日高値-安値)」
S3「S1-(前日高値-安値)」ピボット利用上の注意
… ピボットは一般的に、「価格がそのラインに到達したら反発すると予想」といった使い方が多く紹介されています。
… 例えばサポートラインの「S1」や「S2」に届いたら買いサイン、レジスタンスラインの「R1」や「R2」に届いたら売りサインと判断、といったものです。
… 当然価格が「S1」に到達することより、より遠くの「S2」への到達の方が到達条件が厳しく、逆に到達すれば反発の可能性が高いといったような考え方でしょうか。
… しかし、前述の通りピボットは前日の値動きを基にして計算されたものにすぎず、その他の相場環境を考慮していません。
DIEPHO たしかに、初心者の方は特に要注意ですね。何かを判断するときには必ず、「全体としての相場環境」がどういったものなのかを認識することが必要です
DIEPHO ある程度経験を積んだトレーダーなら当たり前に意識することなのでしょうが、それなしに安易な「逆張り」をすると致命傷を招きかねません。
DIEPHO 例えば、前日が「収縮相場」や「レンジ相場」であった場合、ピボットは比較的それに合わせて狭い範囲のレベルラインがひかれるわけですが…、
DIEPHO もし、前日の値動きが大きなトレンド内の一時的な「収縮期」であった場合、次のトレンド発生時にピボットラインはことごとく突き破られることになります。
DIEPHO この場合、その時相場を支配している波のサイズが「デイリーピボット」とマッチしていない感じがありますよね。
… 環境次第では、価格が「S3」「P3」を容易に突破する可能性も常に頭に描いていないといけません。ピボットがサポートやレジスタンスとして機能しやすいことは確かですが、「安易な逆張り」にはくれぐれも注意しましょう。
DIEPHO この辺りは「逆張りを意識させるオシレーター」と同じような、「初心者専用の罠」と言えるかもしれません。
DIEPHO オシレータ―の考え方や危険性については下に関連記事リンクをつくりますので、よろしければ併せてご覧ください。
◉関連記事:オシレーターの原理と考え方MT4:世界のインジケーター厳選 PICKUP!!【RSI_Candle OverBought-Sold】 人気オシレーター、「RSI」の状況「OverBought・OverSell」に合わせてチャートの「ろうそく足」の色[…]
DIEPHO 追伸、この「ピボット」には種類がいくつかあります。それぞれ計算の仕方が微妙に違うのですが、個人的にはスタンダードしか使っていません。
DIEPHO ハッキリいって「別にどれでもいい」程度に考えているのですが、それというのも、このひとつの指標を過度に突き詰めて、こねくり回しても精度があがるわけではないと思うからです。
… そこはむしろ、「上位足の環境」や、「他の通貨ペアとのバランス」または、「別視点の指標」などなど他にやるべきことをやった方がずっと合理的ですね。
応用難易度: ★3.5以上はビギナーの方にはお勧めしません
表示「ON/OFF」の切り替えや表示位置のカスタマイズをすることが出来るピボットです。
また、このピボットはデイリー以外にも複数期間での設定が可能です。
機能が満載だけど表示はシンプル、こういうインジケーターいいですね。
どうも最近はゴテゴテしたものが多くて、こういった「見え方」部分のカスタマイズに気を配ってくれているインジケーターには「ありがたさ」を感じます。
ピボットに限らず、単一のロジックだけで勝負する人なんていないのですから、インジケーターの表示は出来る限りシンプルで、カスタマイズできるものがいいですね
ちなみに、このインジケーターは、デフォルトが表示「OFF」になっているようなので、チャートにセットしても表示されない場合は、左上の「PPL」ボタンを押してください。
◉デフォルト設定が「表示OFF」のようです。チャートにセットしたらボタンを押しましょう。
パラメータ / Parameter
「PivotPointsLines_v1.1 button」のサマリー/インジケーターをお勧めしたいユーザー(1位~3位)
高評価(☆)&使用メリットが高そうなユーザー
☆チャートの右側の邪魔にならない場所に引かれるピボットラインは邪魔にならない。表示「ON/OFF」の切り替えがあるのも嬉しい
1位:中級者以上のピボットユーザー
2位:MTF分析に慣れている中級者上トレーダー
3位:相場環境認識の重要性を理解している人
難評価(★)&必要性が高くなさそうなユーザー
★初心者には安易な逆張りを誘発させかねない
1位:逆張り好きな初心者トレーダー
2位:環境認識が苦手な人(ピボットに依存しそうな人)
3位:自分なりの水平線の引き方を持っているトレーダー
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インジケーターのインストール手順
1)新しいインジケーターファイルの移行
「MT4」のチャート画面左上のメニュー「ファイル」からデータフォルダを開き、フォルダ「MQL」内のフォルダ「indicators」を開いて、フォルダ内に「ダウンロードしたファイル」をいれる。
2)ナビゲーターの更新
「MT4」のチャート画面左上のメニュー「表示」を選択し、「ナビゲーター」を開くと、現在インストールされているインジケーターが表示されますので、空欄部分を右クリックして更新を押す。
3)インジケーターのセット
「ナビゲーター」内に新しいインジケーターが表示されたら、インストール成功です。あとは通常通り「ナビゲーター」から利用したいインジケーターをチャートにドロップする。
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