MT4:世界のインジケーター厳選 PICKUP!!
【Consecutive Candles】
指定する数分連続で出る「陽線」「陰線」を見張るインジケーターです。条件が伴えばシグナルやアラートを設定することが出来ます。
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- TD Sequential
TD sequentialとは
「TD sequential」はトム・デマーク(※1)が考案した指標のひとつで、連続する方向性からトレンドの継続性と反転のリスクの高まりを図るインジケーターです。主にトレンドの転換点を判断する用途で利用されます。
※1Thomas R DeMark
チャート分析における世界の第一人者と言われています。多くのテクニカル指標を開発し、その多くに「TD」の名前を加えています。TD sequential のロジック
Start Count(カウントスタート)
1.最新終値が、4本前の終値より低い場合カウント開始「123….」
2.最新終値が、4本前の終値より高い場合カウント開始「123….」
※上記条件を満たさない場合カウントはリセットSet Up phase candle「1~9」(セットアップフェーズ)
3.1の条件が「9回連続」で続いた場合、小反発(買い)を警戒(期待)
➡更に8番目か9番目の安値が6番目と7番目双方の安値より低い場合、強反発(買い)を警戒(期待)
4.2の条件が「9回連続」で続いた場合、小反発(売り)を警戒(期待)
➡更に8番目か9番目の高値が6番目と7番目双方の高値より高い場合、強反発(売り)を警戒(期待)Count Down phase candle「1~13」(カウントダウンフェーズ)
5.3の条件が満たされると1からカウントスタートします「1~13」。現在の終値が前2本の終値と同等、もしくは低い場合、カウントが増えます。
➡13番目の安値が8番目の終値「以下(等値含む)」の場合、強反発(買い)のシグナル
6.4の条件が満たされると1からカウントスタートします「1~13」。現在の終値が前2本の終値と同等、もしくは高い場合、カウントが増えます。
➡13番目の高値が8番目の終値「以上(等値含む)」の場合、強反発(売り)のシグナル
※カウントダウンフェーズでのカウント条件は、連続する必要はなく、要件が満たされればカウントされます。7.カウントダウンフェーズは、反対方向に新しいセットアップフェーズが始まるとリセットされます。
インジケーター詳細・レビュー
応用難易度: ★3.5以上はビギナーの方にはお勧めしません
「トム・デマーク」が考案した数多くの指標の中に「TD Sequential」というものあります。
※1Thomas R DeMark
チャート分析における世界の第一人者と言われています。多くのテクニカル指標を開発し、その多くに「TD」の名前を加えています。
「TD Sequential」は連続する方向性からトレンドの継続性と反転リスクの高まりを図るようなものですが、そのロジックにはそれぞれのフェーズでカウントに個別の条件を設けています。
今回紹介する「Consecutive Candles」は、名前の通り、指定する数連続した「陽線」もしくは「陰線」が出現するとシグナルが発動するという、比較して随分シンプルなロジックのインジケーターです。
◉指定した数連続した「陽線」「陰線」が出た次のバーにシグナルが出ます。
シンプルではありますが別に「劣化版」ということではなく似て非なるものと言えそうです。
ちなみに「INDI-STOCKS」では今現在「TD Sequential」の概念を使ったインジケーターを紹介していませんが、こちらの方にむしろ興味を持ちました。(個人の趣向です)
その理由は、「TD Sequential」の「過度のルール化」にあります。
つまり「TD Sequential」は発動に細かい条件が定めてあり、その徹底したルール化は臨機応変性を失いかねないと考えるからです。
当然、他の指標と併用して使うということになるのでしょうけど、条件が厳しすぎるものに別の角度から条件を加えるとトレード機会も著しく減りますからね。
その分、とても精度の高いトレードになり得るのかというと…、「そうでもない」と個人的には感じます。
そのようなわけで、条件に「カウント」という概念のみを残した自由度の高い「Consecutive Candles」」の方が、組み合わせ幅が広そうで気にいりました(個人的な好みです)。
※注意
個々の指標はそれぞれのトレード感によって相性があります。この記事は「TD Sequential」の優位性を否定するものではなく、あくまで「INDI-STOCKS」独自の見解として紹介しています。また「TD Sequential」を利用したインジケーターは数ありますが、条件付けを変更指定できるものもあるようです。複数のアナリストは「TD Sequential」をデマークの最高傑作と称賛しています。
ただし当然、自由度が高いということは「自分なりの足場」をしっかりと持っている必要がありそうです。そういう意味で、どう利用するかはトレーダー次第。
そのまま単独で使ってもただ数を数えるだけですからね。
そうですね、それに「陽線」「陰線」も連続となると、そう長いこと続かないです。(TD Sequentialは比較対象が4本前なので必ずしも「陽線・陰線」が連続する必要はありません)
◉矢印が「Consecutive candles」数値が「TD sequential」
単純なロジックの割に、指定数値次第で条件は結構厳しくなります。上の例では3本連続したら次の足に表示されるようになっていますが、その後すぐにリセットされています。
仮に条件を6回以上連続などと指定した場合、発動はなかなかに珍しいシチュエーションとなります。そこは検証が必要でしょう。
FXでは何か特別な動きを出す時にチャンス(リスク)が転がっているものです。
このインジケーターは、トレードのトリガーというよりは、アラート機能を利用して相場の変化の兆しを見張るなどという環境認識の方が向いているかもしれませんね。
◉これまでの流れをくつがえす時、重要なラインを超える時、一方的な力がそのキッカケとなることが多い。
もしくは、トレードのフィルタリングとして利用するなども出来るかもしれません。
シンプルなだけに利用幅がある。トレーダーそれぞれの発想によって組み合わせ、そのたび違う顏を見せてくれそうな面白さがあると思いました。
「Consecutive Candles」のパラメータ/Parameter
「Consecutive Candles」のサマリー/インジケーターをお勧めしたいユーザー(1位~3位)
高評価(☆)&使用メリットが高そうなユーザー
☆シンプルなロジックで相場の特異点を探す
1位:ある程度トレード経験を有し、独自のトレードが確立している人
2位:相場の変化を監視したい人
3位:過去検証やトレード検証などが好きな人
難評価(★)&必要性が高くなさそうなユーザー
★基盤となるロジックや考え方がを持たないと、利用幅が見えない
1位:基盤(足場)となるトレードを持たない初心者
2位:聖杯ロジックを探している樹海冒険者
3位:単体のインジケーターや売買ロジックに全てを捧げる妄信信者
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インジケーターのインストール手順
1)新しいインジケーターファイルの移行
「MT4」のチャート画面左上のメニュー「ファイル」からデータフォルダを開き、フォルダ「MQL」内のフォルダ「indicators」を開いて、フォルダ内に「ダウンロードしたファイル」をいれる。
2)ナビゲーターの更新
「MT4」のチャート画面左上のメニュー「表示」を選択し、「ナビゲーター」を開くと、現在インストールされているインジケーターが表示されますので、空欄部分を右クリックして更新を押す。
3)インジケーターのセット
「ナビゲーター」内に新しいインジケーターが表示されたら、インストール成功です。あとは通常通り「ナビゲーター」から利用したいインジケーターをチャートにドロップする。
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Consecutive Candles