インジケーターの使い方/多機能vsシンプル

インジケーターをどう考えるか(思考編)

関連記事:インジケーターをどう考えるか(実践編)

FXの戦術は「世界」から盗め!! INDEX ●Chapter1|最初の壁| — 1.相場で勝つ術を学ぶということについて — 2.世界のトレーダーを見本に効率的な道を探る — […]

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INTRODUCTION.1

DIEPHO

「インジケーターは不要・必要」という議論があります。

DIEPHO

そんな議論を聞くと、「分析はシンプルであるべき」、「いや、分析は多角的に高度にされるべき」、「ファンダメンタルズ重視」、「テクニカル重視」というまた別の議論が頭に浮かぶのです。

どれも意味のない議論でしょう。トレーダーはただただ、もっと何かに渇望的であればいいと思います。

つまり、インジケーターは「必要であれば必要な部分で必要」だし、シンプルな分析に不可欠な関連情報は沢山ある。ファンダメンタルズであれテクニカルであれ「相場が意識する情報は全て必要」でいいと思うからです。

DIEPHO

そうですね。議論したい人は、議論してればよいですね。何かを頭ごなしに限定する理由はないです。

DIEPHO

何だか、そんな議論はそもそも「自分が知っていること」を肯定し「知らないこと」を否定しているだけで、未知に挑まない言い訳にも聞こえます。

「要は勝っているなら、他は不要。勝てていないなら何かが不足」ということでしょう。不足している部分を補う努力は必要です。その道にはガラクタも沢山あるのでしょうけど。

DIEPHO

そうですね、考えが正しいかどうかは、今の結果に反映されている。それが真実です。

INTRODUCTION.2

DIEPHO

今回は冒頭の議論「インジケーター不要論/必要論」を語る前に、そもそも「INDICATOR」とは何なのか?という点にフォーカスします。

DIEPHO

そもそもインジケーターがどういう意図で作られ、どのように利用されているのか。どのような種類があり、それぞれをどのように活用するべきか。出来る限り完結にまとめてみました。

DIEPHO

内容はあくまで「INDI-STOCKS」なりの見解に基づいたものではありますが、インジケーターやテクニカル分析をこれから学ぼうとする方に、「ひとつの考え方」としてお役に立てたなら幸いです。

INDEX

1.従来のインジケーターと、最近の傾向
2.多機能インジケーター
3.シンプルインジケーター
4.インジケーターは必要であり、不要でもある??
5.「Indi-Stocks」が考える相場との向き合い方
6.「Indi-Stocks」が考えるするインジケーターとの向き合い方

MAIN CONTENTS

1.従来のインジケーターと、最近の傾向

スライドショー イメージ画像

インジケーターは、それぞれのロジックに基づいて、独自のオブジェクト(ラインやサイン、レクタングル…)を描き、トレーダーに多くのヒントを与えてくれます。これまでに有識者の多種多様な考え方、分析から無数のインジケーターが生み出されてきました

しかし最近では「新しい発想」というよりも、従来の発想の組み合わせから新しいインジケーターを作り出そうという傾向も多くあります。つまり、ひとつのインジケーターにマルチファンクションを持たせるもので、例えば「ボリンジャーバンド✕オシレーターダイバージェンス」の組み合わせ、「RSI」と「MA乖離バンド」の組み合わせなど、その種類もまた多岐にわたります。

この考え方は、複数のインジケーターをまとめたテンプレートに近いと言えるでしょう。

2.多機能インジケーター

組み合わせ、工具

まず、複数機能がパッケージングされた「マルチファンクションインジケーター」は、お手軽で導入しやすいメリットがあります。

インジケーターの使用経験が低くとも、ある程度のトレード経験があれば使いこなすことはさほど難しくないことも特徴です(トレードで勝てるかということとは別ですが)。またユーザーが初心者の場合、多角的な視点を同時に示すインジケーターは、トレードのベースの考え方(常に複数視点からの分析を心がける)を身に着ける役に立つでしょう。

しかし、一方でこのようなインジケーターは、ユーザーのトレード考察の幅をある程度限定するものでもあります。つまり、「このように使ってください」というパッケージ商品なわけで、その場合トレードは「受動的」なものになりやすくなります。決まった行動がとりやすい反面、自由な行動が抑制されるわけです。

しかし、トレードに「決まった答え」などない訳で、この場合の「決まった行動」が必ずしも正しいとは言えないことは問題でしょう。

3.シンプルインジケーター

イラスト 目

それに対して、シンプルなインジケーターは、通常ひとつの視点を強調します。つまり「複数視点」をインジケーターで強調したい場合、いくつかのインジケーターの組み合わが必要になります。

前述の通り、多くのインジケーターは一定の「考え方(セオリー)」に基づいて作られてます。多くのトレーダーは、有効な考え方や、セオリーの引き出しを無数に持っています。

しかし、それらはひたすら組み合わせれば良いというものではなく、その組み合わせ方にも有用なものと無駄なものがあるわけです。

しかし、初心者トレーダーにはその組み合わせを考えること自体難しいでしょう。良い組み合わせを作るためには、それぞれのインジケーターのベースロジックや特性を理解する必要があるからです。

そういう訳で、初心者の方が「マルチファンクションインジケーター」や、誰かが用意した「テンプレート」に頼ろうとすることは納得がいきます。

しかし、経験値を得たトレーダーは「自分の発想」というものを形にしたくなるものです。つまり、「こういうトレードをしたい」に併せた自分専用のチャートを作りの為、「能動的」にインジケーターを利用します。

この場合は、シンプルなインジケーターの方が役に立つでしょう。自分の経験から現環境で優位なロジックの組み合わせは何かを考え、形にするのですから、ある種「押しつけ型」の多機能パッケージインジケーターには贅肉が多いのです。

4.インジケーターは必要であり、不要でもある??

formula イメージ

インジケーター組み合わせの迷路は非常に広大ではありますが、これこそ「MT4」の醍醐味とも言えます。

しかし、ある程度経験を有したトレーダーは、あまりゴチャゴチャしたチャートを好まないという傾向があります。それは、結局インジケーターが「トレードを促す」ものではなく、「分析をサポート」するものに過ぎない、という事実があるからと推測します。

チャートを複数視点で読むことに慣れている熟練トレーダーに、必要なサポートは限定的です。自分のトレードに複数の「引き出し」があり、それを平なチャートから読み、戦略を頭に描くことができるからです。

インジケーターユーザーも、経験値の多い人は、多くの場合「多機能性」よりも「シンプルさ」や「表示自由度」「見やすさ」に拘るものです。一番大切な「チャート」を見にくくしたのでは意味がないということで、経験値とともにチャートがシンプルになる傾向も、こう考えると納得がいきます。

しかし、だからといって経験値の無いトレーダーが「まっさらなチャート」で同じ勝負が出来るという意味ではありません。自転車に慣れる為には、まず補助輪が必要なわけです。

「INDI-STOCKS」では、「自分で考える力」を身に着けるための足場」・「複数の引き出しを持つためのステップ」としての「インジケーター」の活用を推奨しています。

5.「Indi-Stocks」が考える相場との向き合い方

相場は、常に変化します。同じロジックやテンプレートが恒久的に通用することはありません。それは、相場が「ゼロサムゲーム」だからです。

また、相場では多くの人の考えに寄り添えば、優位性があるわけでは無いと思います。むしろ多くのコマが、「チョキ」をだせば「グー」を出す支配者がいるというように我々は仮定します。

これを「都市伝説的」と思う方も多いと思いますが、事実そう考えた方が納得できることは多いと思っています。

結局「織り込み」だの「事実と噂」だの何とでもどうとでも解説出来る中で、複数の「事実と言えること」を常に頭に叩き込んでおくことは大切です。

それは例えば、他者はあなたを「飲み込む」必要があるという事実。あなたの「買い」は「誰か」の売りで成り立つわけで、その逆もまた然りということです。

常に相場の値動きから参加者たちの心理を、2つ以上の立場で考察することはとても大切です。その点で「人の考えを使う人」「何かに流される人」が不利なことは言うまでもありません。

臨機応変に「自分の考えを生み出す」創造的なトレーダーこそ、強いトレーダーであると私たちは考えます。

6.「Indi-Stocks」が考えるするインジケーターとの向き合い方

PDCA

自分のトレードの「核心」を公にするトレーダーは少ないと思います。というかまずいないでしょう。何故ならそれが広がればその分、そのトレードの寿命や優位性が小さくなるからです。

結局、相場は強い単体だけが生き残る「弱肉強食」の世界なわけです。

しかし、何をもって「強く」なれるのか。それは、いかに相場の状況を他者がどう捉えているかを想像できるかにあると思います。そのヒントは多種あると考えますが、例えば、インジケーターを利用するという視点で見てみるなら…

何度も言うように、インジケーターは、相場経験を有した人物がその考えに基づいて生み出したものであり、かならずその裏には独自のロジックがあります。つまり、それは多くの人が考える相場でのセオリーなわけですね。

そこから他者が何を考えているかを想像してみるのはとても面白いことだと思います。


DIEPHO

さて、ここまで殆ど文字だらけの記事にお付き合いいただきありがとうございます。

DIEPHO

少し長くなりましたので、インジケーターをどう考えるか(思考編)はここまでにしておきます。

DIEPHO

インジケーターをどう考えるか(実践編)は別記事「戦術は世界から盗め」で紹介してます、リンクを下に貼っているのでよろしければそちらにもおいでくださいね。

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