MT4:世界のインジケーター厳選 PICKUP!!
【zulufx_HHLHLLHL2】
「ZIGZAG」で示す「波の転換点」を4つに分類するインジケーター。「高値更新波」の頂点を「HH」「高値を更新できなかった波の頂点」を「LH」「安値更新波」の底を「LL」「安値を更新できなかった波」の底を「HL」とわかりやすく表示してくれます。
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- ダウ理論6つの原則
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INDEX
1)ダウ理論とは
2)ダウ理論「トレンドの定義」
3)ダウ理論「6つの原則」
∟1.平均はすべての事象を織り込む
∟2.3種類のトレンド
∟3.主要トレンドを3段階に分類
∟4.平均は相互に確認されなければならない
∟5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
∟6.トレンドの定義(2)1)ダウ理論とは
投資の世界で非常に著名な人物である、米国のジャーナリストチャールズ・ダウが考案した相場における考え方。チャールズ・ダウは100年以上の前の人物ではあるが、彼の考えたマーケット理論は多種マーケットで非常に長い間支持され続けており、現在でもトレードにおける基本中の基本ともいえる考え方であり、初心者がまず最初に身につけなければならない理論ひとつです。
2)恐らく相場で最も数多く耳にする「ダウ理論:トレンドの定義」
ダウ理論には6つの原則がありますが、その中でも高値と安値の関係を基にした「上昇トレンドと下降トレンドの定義」が最も有名だと思います。
◉ダウ理論において、トレンドは「明確な転換サインが出るまで続く」とされます。
1.上昇トレンド「相場の波が直近高値と直近安値をそれぞれ切り上げたとき」
2.下降トレンド「相場の波が直近高値と直近安値をそれぞれ切り下げたとき」
3.上昇トレンドの転換「直近高値と直近安値をそれぞれ切り上げられず、さらに直近安値を下回ったとき」
4.下降トレンドの転換「直近高値と直近安値をそれぞれ切り下げられず、さらに直近高値を上回ったとき」3)ダウ理論6つの原則(ロジック)
ダウ理論では、「高値・安値」からくるトレンドの定義が良く口にされますが、その他にも重要な考え方はいくつかあります。ここで紹介する6つは全て非常に重要な考え方なので、是非一緒に頭に叩き込んでおきましょう。
1.平均はすべての事象を織り込む
株式相場は、非常に多くの理由によって複雑に動いています。例えば「世界の経済動向」「経済指標」「政策」「要人発言」「地政学的影響」などなど、あらゆるファンダメンタルズ要因や、投機的な行動も含め、相場を取り巻く環境全てがその値動きに影響をもたらしている言えるでしょう。
しかし、逆に言えばその「株式の平均価格は、それら全ての要素を既に織り込んでいる」と考えることが出来ます。そこから「チャートの価格こそが全てである」とし、株式平均価格の値動きの重要性を説いたものです。
「FX」においても、チャートは参加者の行動の結果であり、同様のことがいえますよね。
例えば、「噂で買って、事実で売る」「織り込み済」といった言葉もこの理論で上手に説明することがが出来るはずです。つまりチャートは「既に動いている」というわけです。
しかし、これをもって「だからファンダメンタルズは全く考えない」といった極端な人がいるようですが、そうではないのかなと思います(個人的に)
相場は、参加者たちの行動の結果です。その行動にはかならず「心理(思惑)」が伴います。それを判断する材料は、「あったほうがいい」ですよね。
どうしてそれが起きたのか、結果にサプライズはあったのか、それに相場がどう反応したか、そんな情報が大切だと思います。
しかし、もちろん情報は時に考え方を混乱させます。でもそんなときは「手を出さない」ことが大切です。あなたが混乱しているとき、または相場が混乱しているときは、トレードするべきではありません。
2.3種類のトレンド
相場のトレンドを1年~数年スパンの「主要トレンド」、数週間~数か月間の「二次トレンド」、それ未満の「小トレンド」の3つに分類し、それぞれのトレンドが相互に関連をもっているという考え方です。
FXでも相場の波の大きさを色々な時間軸で分析することは非常に重要とされています。いわゆる「MTF(マルチタイムフレーム)分析」です。
自分のトレードがスキャルピングであろうと、スイングであろうと。全てのトレーダーは、それぞれの軸にふさわしい複数時間軸を意識するべきですね。
「MTF分析」に関しては下に関係記事リンクを貼っておきますので、よろしければ併せてご覧ください。
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3.主要トレンドを3段階に分類
1.「先行期」
少数の投資家が「底値で買ったり」「天井から売ったり」する、トレンド発生の極初期段階2.「追随期」
「上昇」または「下落」を見た他の投資家が、後を追うかたちでポジションをつくる。トレンドが加速する段階3.「利食期」
トレンドの終息局面。先行期にポジションを持った投資家が利益決済を始める、トレンドの最終段階トレンド発生のトリガーには色々な原因があります。しかし基本的には原因に対して「誰かが動かなければ」トレンドは発生しません。
そしてそれに「他の誰かが追従する」ことでトレンドが育ち、次の要因、もしくはまた誰かの決済によって少しずつトレンドは終わっていきます。
まず、個人が初動を作ることは不可能です。だから私たちが狙うべきは「追随期」です。
いわゆる「頭と尻尾はくれてやれ」ということですね。
大きな動きに寄り添い、皆が逃げ出す前に逃げ出す。簡単なようで非常に難しいことです。
だからこそ、相場では常に小さな変化を見逃さないように集中して取り組むべきです。生き残りたいなら、「スマートフォン片手に空いた時間に」などという幻想は捨てましょう。
4.平均は相互に確認されなければならない
それぞれの分野での株価平均価格は、相互に関係する(相関性・逆相関性など)平均価格の確認をもってトレードするべきという考え方です。
ここでは、株式各分野の平均価格のことを指していますが、「FX」も基本的に原理は同じ。
ある通貨ペア(シンボル)は、他のあるシンボルと関係して値動きをしており、それらは「相関性や逆相関性」、またはマーケットごとの通貨などで区分けすることもできます。
それぞれの値動きに連動性や非連動性があるのか無いのか、相場を俯瞰的に眺めることでその時の値動きの「信頼度」を予測すること。
簡単に言うならば、連動性がある複数のシンボルが同じ特性を出しているとき、その値動きには軸となる理由があるということです。
その為にも値動きの基になっている「もの」を常に感じておくことが大切です。
例えば、ユーロ円が上がっている原因が「ドル」なのか「円」なのか、「ユーロ」なのか。
つまり、たとえ取引通貨ペアが1つだとしても、監視するべきはそれ以上にあるということ。経験値が必要になる部分ですね。
5.トレンドは出来高でも確認されなければならない
強いトレンドが発生するとき、それに出来高が伴っていることを確認するべき、という考え方です。
「FX」においても、相場はときに実体を共わない値動きをすることがあります。
特に出来高が薄い相場などで起きる、「突発的な仕掛けのような値動き」は、「損切」を巻き込み突き進んだ後、徐々に戻る可能性も高く、ボラティリティだけで判断することはできません。
実体のない値動きは、一時的な乱高下で終わってしまう可能性がある、ということですね。
2019年1月3日、世界が年始ムードの中「ドル円」の暴落(円の急騰)がありました。この値動きは多くの損切を巻き込んだのち、週内には元に戻りドル円は結局そこを境に反転、大きく上昇しました。
その下落についていった人の多くは損切したのでしょうね。
それに対して、理由のある値動きはしっかりとした「出来高」を伴うことが多く、それだけに覆されにくくなります
どの相場でどのような値動きを見せたのか、そういった判断基準を持つことが大切です。
時間やマーケット、曜日の個性、月や季節による注意以上など、下の記事で紹介していますので、よろしければ併せてご覧ください。
◉関連記事:取引タイミングと値動きの個性、注意点MT4:世界のインジケーター厳選 PICKUP!!【trade-day】 1日ごとの高値安値をボックスで囲みその日の高値安値を表示。上部には曜日を表示します。曜日ごとの値動きを視覚的にわかりやすくするインジケーターです[…]
6. トレンドの定義、為替相場のトレンドは明確な転換サインが出るまで続く
前述のとおり。
チャート分析でよく使われる「ダウ理論」ですが、「高値・安値」の概念だけではありません。それも重要なことなのでしっかりと頭に入れておくことをお勧めしますよ。
応用難易度: ★3.5以上はビギナーの方にはお勧めしません
「ZIGZAG」が示す相場の波を使って、「高値」「安値」の考え方を徹底的に分かりやすくするインジケーターです。
「ZIGZAG」は一定期間の相場の「高値」「安値」を結んで、チャートの波を視覚的に分かりやすくするものですが、「zulufx_HHLHLLHL2」はその波が「高値」「安値」を更新した波なのか、それともできなかったのかで更に分類を追加します。
高値が「H(High)」で安値が「L(Low)」、更新高値は「HH」更新安値は「LL」、更新できなかった波はそれぞれ「LH」「HL」とうことですね。
なるほど、高値安値がつくる「チャートの波」への意識を身に着けるのには良いインジケーターだと思います。
特にまだ相場経験の浅い初心者の方が、「ダウ理論で言うトレンドの定義」を身に着けるのにも役立つかと思いました。
パラメータ / Parameter
「zulufx_HHLHLLHL2」のサマリー/インジケーターをお勧めしたいユーザー(1位~3位)
高評価(☆)&使用メリットが高そうなユーザー
☆指定した期間での「相場の波の頂点」が持つ意味を強く意識することができる。
1位:「高値」「安値」意識を鍛えたいビギナートレーダー
2位:…
3位:…
難評価(★)&必要性が高くなさそうなユーザー
★波をしっかりと認識できる人には邪魔でしかない。
1位:波の認識がしっかりしている中級者以上
2位:…
3位:…
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インジケーターのインストール手順
1)新しいインジケーターファイルの移行
「MT4」のチャート画面左上のメニュー「ファイル」からデータフォルダを開き、フォルダ「MQL」内のフォルダ「indicators」を開いて、フォルダ内に「ダウンロードしたファイル」をいれる。
2)ナビゲーターの更新
「MT4」のチャート画面左上のメニュー「表示」を選択し、「ナビゲーター」を開くと、現在インストールされているインジケーターが表示されますので、空欄部分を右クリックして更新を押す。
3)インジケーターのセット
「ナビゲーター」内に新しいインジケーターが表示されたら、インストール成功です。あとは通常通り「ナビゲーター」から利用したいインジケーターをチャートにドロップする。
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